流線形’80 
流線形’80
松任谷由実
B00005GME8


78年発表。結婚して改姓後2作目。このアルバムでユーミンの新時代が始まったと言われたそうだ。
ジャケットのイラストも印象に残る名盤。冬の歌が多いので、冬アルバムとも言われているとか。

収録曲:ロッヂで待つクリスマス/埠頭を渡る風/真冬のサーファー/静かなまぼろし/魔法のくすり/キャサリン/Corvett1954/入江の午後3時/かんらん車/12階のこいびと

ロッヂで待つクリスマス
クリスマスソングとしては、「恋人がサンタクロース」のほうが有名かもしれない。だけど、私は、この歌のほうが好き。
寒さが苦手故にスキー嫌いの私も、この歌を聴くと、スキー場に行きたくなるのだ。アクティブに滑る歌ではなくて、ロッヂから、夜のゲレンデを眺めたり、カードを書いたり、こんな静かなクリスマスもいいなと思う。

埠頭を渡る風
ラテン&ソウル調のドラマティックな一曲。人気も高い。ドライブにも欠かせない。
大学生のある時期、この曲がマイベストだった。メロディも切ないが、歌詞も切ない。晴海埠頭をイメージして作ったと聞いて、晴海埠頭に行ったことも(笑)。
もうそれ以上、やさしくなんかしなくていいのよ…泣けるフレーズである。ただの友達だったときもあるこの二人の微妙な関係が気になる一曲。
強がりな彼女が、限りなくいとおしい。

真冬のサーファー
湘南をドライブするときは、必ずこの曲をかけた。本当に、真冬のサーファーは、カラスの群れみたいなのだ!
ユーミンのすごいところは、リゾートを楽しまなくても、楽しんだような気分になれること。

静かなまぼろし
隠れた名曲だと思う。歌を聴いていると、おのずと情景が思い浮かび、短いシネマを見ているような気になる。
別れた彼が、レストランの別のテーブルで彼女とメニューを選んでいる。ふりむけない。
いつだって、昔の彼というものは、特別な存在なのだろう。「昔の恋をなつかしく思うのは、今の自分が幸せだからこそ」・・・至言である。懐かしく思えないうちは、まだ痛みを引きずっているのかもしれない。

魔法のくすり
恋をしているとき、元気になれる歌。
名フレーズは、「男はいつも最初の…、女は誰も最後の…」の部分。欲しいものは、欲しいと、言える人ならいいけれど、それが言えないから、悩みが深いのよね。

キャサリン
少々、異色な曲かもしれない。この歌で初めて、Raybanを知った。昔とは変わってしまったキャサリン…だけど、みんなも変わってしまっている。

Corvett 1954
ジャケットイラストのイメージにもぴったりのドライブソング。まったりとした独特のリズム。
デュエットの相手は、来生たかお。聴いた当時は、知らなかった。時空を超えてどこまでも二人でドライブしていけそうな曲である。

入江の午後3時
海辺のデートを楽しんだことのある人には、実体験を思い出す懐かしい歌なんだろう。
しかし、私の場合は、ただただ、憧れの海ソングであった。濡れたシャツをしぼって、胸の下で結ぶ…そんなスタイル、やってみたかったよ。

かんらん車
今はなき二子玉川園をイメージしたらしい。
冬の観覧車は、淋しいね。暗く悲しい歌なのに、なぜか美しい。でも、私には一人で観覧車に乗る勇気はなかったな…。

12階のこいびと
つい、口ずさみたくなる歌なのだが、実は、歌詞が怖い。あなたがいなくなってしまったら、12階から飛び降りちゃうわよという歌。
2006.08.23.Wed/01:25
  THE 14th MOON 
14番目の月
荒井由実
B00005GMFP


76発表。荒井由実名義の最後のアルバム。

収録曲:さざ波/14番目の月/さみしさのゆくえ/朝陽の中で微笑んで/中央フリーウェイ/何もなかったように/天気雨/避暑地の出来事/Good luck and Good bye/晩夏(ひとりの季節)

さざ波
この曲を聴くたびに、秋の海を見たくなる。人がいない湘南の海を。

14番目の月
満月よりも14番目の月が好きな理由が、いいね。大吉より小吉のほうがいいみたいな感じ?
コンサートでポップなリズムに乗って、この曲を歌うユーミンが、やたら、かわいく見えたっけ。

さみしさのゆくえ
耳に優しく聞き流してしまいそうだが、歌詞をかみしめると、ほろほろ泣けてくる。

朝陽の中で微笑んで
ユーミンの声が静かに美しく響く一曲。当時はまだ癒しなんて言葉は、はやりじゃなかったはず。聴いていると、身も心も浄化される気持ちになる。
2003年に諫山実生がカバーし、テレビドラマ『動物のお医者さん』の主題歌になった。

中央フリーウェイ
「山手のドルフィン」同様、この歌のために、「中央高速」を走ったカップルは、絶対多いはずだ。
私も、中央高速をドライブしたくてたまらない年頃があった。でも、免許ないし、車ないし、彼氏いないし(爆)。
仕方なく、友人たちとドライブしたのが、最初じゃないかな。調布基地だ!競馬場だ!ビール工場だ!と大騒ぎした覚えが(^^;)。
その後も何度となく、ドライブしたけど、いつも、この歌を口ずさんでしまう。でも、歌を聴いて、妄想していたときのほうが、実際のドライブより素敵だったりするんだよね。

天気雨
茅ヶ崎、ゴッデス(サーフショップ)、相模線とキーワードは多いが、さすがに、こちらは、ご当地めぐりはしなかったな。

Good luck and Good bye
これ以上、ロマンティックでノスタルジックな曲はないんじゃないかな。別れた彼に、人ごみの中で会うなんて、ドラマみたいな少女マンガみたいなシチュエーションじゃないの!泣き出しちゃうと思っていたら、意外とそうでもない。今は、お互い、恋人がいる。
この曲をはじめて聴いたときは、こんなに素敵な再会があるなら、恋人と別れてもいいやぐらいのことを思ってしまった(^^;)。恋人もいないのに。
そういえば、昨年、電車のホームで昔の彼(10年以上前の)を見かけ、一緒の車両にも乗ったが、声はかけられなかった〜。
彼は、とても疲れた顔で乗るなり座席に座り、私はどきどきしながら、窓の外を見ながら佇んでいたけど・・・勇気が出なかった。
私もすごく変わったというより、太ったし(爆)、T急古書市に行く途中だったから・・・。現実は、歌のようには行かないものね〜。
2006.08.19.Sat/21:40
  YUMING BRAND 
YUMING BRAND
荒井由実
B00005GMFQ

76年発売。初期アルバムからの数曲とシングルのみの曲を加えたベストアルバム。ユーミン初心者にもおすすめ。どの曲も大好き。

収録曲:あの日に帰りたい/少しだけ片想い/やさしさに包まれたなら/魔法の鏡/ルージュの伝言/12月の雨/瞳を閉じて/きっと言える/ベルベット・イースター/翳りゆく部屋

あの日に帰りたい
あまりにも有名な曲。ドラマの主題歌になり、初のCMソングにもなった。初のシングルチャート1位を獲得。
導入部分のスキャットから、印象的かつ感傷的。泣きながらちぎった写真を手のひらの上でつなぎあわせてみるとか、青春の後ろ姿を人は皆忘れてしまうとか、今、愛を捨ててしまえば、傷つける人もないけど…など歌詞のすべてがドラマであり、誰しもが持っている心の痛みを感じさせる。タイトル、歌詞、メロディともに、非の打ち所のない名曲中の名曲。

翳りゆく部屋
イントロのパイプオルガンは、目白の聖カテドラル教会のもので、松任谷正隆が弾いているそうだ。
荘厳で心が洗われるような一曲。
歌とは直接関係ないが、学生時代、仲間内では、聖カテドラルで結婚式を挙げ、向かいの椿山荘で披露宴をするというのが、あこがれだった。
2006.08.14.Mon/22:50
  COBALT HOUR 
COBALT HOUR
荒井由実 松任谷正隆
B00005GMFO


75年発表。初期を代表するアルバム。人気も高い。私も大好きな一枚。

収録曲:コバルト・アワー/卒業写真/花紀行/何もきかないで/ルージュの伝言/航海日誌/チャイニーズ・スープ/少しだけ片想い/雨のステイション/アフリカへ行きたい

COBALT HOUR
飛行機の爆音で始まる非常に変わった歌である。SFちっくというか、ファンタジックというか。
あまりにも異質なので、一度聴いたら忘れられない。夏の夜、聴いていると、どこかへトリップできそうな気がする。
2番の歌詞に「SHONAN-BOY」という言葉が出てくるが、「湘南」という言葉を初めて使ったのも、ユーミンだと何かに書いてあった。

卒業写真
ハイ・ファイ・セットが歌って大ヒットになった有名曲。出だしから、ぐっとくる。
そうそう、何かあると、アルバムを開いてしまう時ってあるじゃない。で、いつも見るのは、自分の輝いていた姿と好きな人のショットみたいな。
自分は変わってしまったけれど、街で見かけた彼は、全然変わってなかった。それは、うれしいけれど、でも、今の自分はあのころの自分じゃないというジレンマ。もう二度と会わないだろう誰かが、自分の青春のシンボルっていうの、あるかもね。

花紀行
ほかの曲に比べると、地味でインパクトが薄いが、しっとりとして静謐な一曲。

何もきかないで
切なさとノスタルジーの入り混じった曲。何もきかないでって言う彼女は、一体どんな秘密を持っているんだろう?なんて想像したりする。やっぱり、彼には言わないほうがいいのだろうか。

ルージュの伝言
オールディーズ風の明るいサウンドとユーモラスな歌詞。初めて聴いたときは、ノリのいい曲だと思ったが、よくよく歌詞を聴いてみたら、彼氏の浮気を、彼のママに言いつけにいくというものすごい話じゃないか!
私にとっては、全くリアリティがないストーリーなんだけど、ユーミンが歌うと短編映画の1シーンのように思える。映画「魔女の宅急便」の挿入歌。

航海日誌
静かだけど、心にしみいる一曲。ユーミンもこんなきれいな声が出るのかと思うほど透き通った歌声。

CHINESE SOUP
ここで言うチャイニーズ・スープというのは、一体どういうものなんだろう?食材としてさやえんどうとプティオニオンが出てくるのだが、想像がつかない。
この曲を初めて聴いたのは、確かラジオドラマの中。新井素子の作品だったと思うけど、そのシーンが怖かったので、そのイメージが先行してしまい、いまだに好きになれない。

少しだけ片想い
ユーミンの歌とコーラス(山下達郎、吉田美奈子、大貫妙子)が絶妙な一曲。
恋する女の子、しかも、ちょっとだけ彼氏より思いが強い、そんな子の心を余すところなく歌っていて、少女マンガの世界である。
しかし、今だからかわいいと思えるが、当時は、「少しだけ」ならいいじゃないか、私なんていつも完璧な片想いだよ!と突っ込んでいた(^^;)。
しかも、車で送ってもらったり、真夜中に電話がきたり、やきもちをやいたり…そういうシチュエーションだけでも、うらやましいのに、贅沢なんだから〜と少し冷めた思いだったなー。

雨のステイション
いつのころか、この曲が、私の中でかなり高い位置を占めるようになった。たぶん、ベスト5には入る。歌詞とメロディがよくマッチしていて、6月の朝もやの中、駅に佇むヒロインが思い浮かぶ。
冒頭から、泣かせる歌詞である。思い出してほしいくせに、思い出さないでなんて強がりを言う。
駅とかお店とか、彼に会える場所をさまようのは、よくある話。だけど、会いたいというより、遠くからそっと姿を見たいというのが本音かもしれない。

2006.08.11.Fri/01:07
  misslim 
MISSLIM
荒井由実
B00005GMFN

荒井由実のセカンドアルバム。ユーミンファンの中では、最も人気の高いアルバムらしい。1974年発売。
天才ユーミンのマスターピース的アルバム。ユーミンは、歌がうまいわけじゃないと思うが、このアルバムの歌は、ユーミンが歌うのが一番素敵だと思う。

収録曲:生まれた街で/瞳を閉じて/やさしさに包まれたなら/海を見ていた午後/12月の雨/あなただけのもの/魔法の鏡/たぶんあなたはむかえに来ない/私のフランソワーズ/旅立つ秋

生まれた街で
自分の生まれた街は、田舎で、何もなくて、余り好きじゃなかった。だけど、この曲を聴くと、たまには、実家に帰ろうかななんて気持ちになる。生まれた街のよさは、離れてみて初めてわかるのかも。印象的なイントロと途中で入るフルートの音色が美しい。

瞳を閉じて
これが、長崎の小島の高校生のリクエストで作った校歌というのは、あまりにも有名な話。
結局、校歌にはならなかったが、愛唱歌となった。後日談もあり、NHKで番組にもなった。そんなエピソード抜きにしても、心があたたかくなる歌だ。ありていに言えば癒しの歌。聴いていると、手紙を入れた子壜を持って、浜辺にたたずむ自分が想像できちゃうんだな、これが。

やさしさに包まれたなら
CMソングや映画(『魔女の宅急便』)の挿入歌になっているので、聞いたことのある人は多いはず。
リズミカルなギターと少女マンガ風の歌詞がいい。出だしのフレーズ(神様がらみの)が、たまらない。
小さい頃の神様って、親のことだったのかな〜、そして、大きくなってからは、彼氏なのかな〜なんて思ってみたり。
とてもやさしい気持ちになれる歌。

海を見ていた午後
言わずもがなの名曲。初めて聴いたとき、震えが来て、そして涙が出てきた。
山手のドルフィンに行くファンが絶えなかったそうで。もちろん、私も行きましたとも。ソーダ水を注文したけど、貨物船は通らなかったし、
曇っていて景色も今いちだったけど。誰しも、思い出のお店ってある。前は二人で来たのに、今日は一人みたいな(;_;)。
一番の歌詞は、超有名だけど、二番もめっちゃいいのだ。ああ、あのとき、泣けなかった私…うぐぐみたいな(笑)。←笑い事ではないのだけど。
紙ナプキンに書くひとこと…うーむ、泣けるなあ。

12月の雨
雨というと思い出す歌の一つ。ひとり暮らしの部屋で、雨音で目覚めると、いつもこの曲が思い浮かんだ。それを、先輩に話したら、「なんか、メルヘンチックすぎない?」と突っ込まれたが。
ユーミンの歌には、「雨」や「時」がよく出てくるが、この曲もその一つ。

魔法の鏡
大学に入って、サークルに入って、授業の合間に、部室に行ったら、一つ上の女の先輩がいて、暇ならどうぞと近所の下宿に誘ってくれた。そこで、出してくれたアイスティーとBGMのユーミンが今でも忘れられない。私はそのカセットテープを借りて、何度も聴いた。
特に、この歌のかわいさが、大好きだった。魔法の鏡があったらいいなと本気で思った。しかし、冷静に考えると、ちょっとストーカーっぽいなとも思うが。
まだ恋愛経験もないのに、あれが最初で最後の恋と決めつけてしまう妄想系乙女チックさにノックアウトされていた。でも、手帳につけた思いびとの誕生日をこっそり祝うところなんか、当時の私そっくり(^^;)。

たぶんあなたはむかえに来ない
タイトルがすごいね。演歌みたいだ。ふられてしまったとはっきり歌っていて、どうフォローしていいのか…。激しい雨なんだから、迎えに来なくてもふられたわけじゃないのでは?と思うけど、そういう問題じゃないみたい。

私のフランソワーズ
誰でも好きなアーティストがいる。その思いを歌った歌なのだが、私はあいにくフランソワーズ・アルディを知らない。
だけど、私が、淋しい時、うれしい時に、ユーミンの歌を聴くように、彼女もフランソワーズの歌を聴いたんだろうと思う。

旅立つ秋
地味で静かだけど、透明感のある名曲。ピアノとギターのバックも心に残る。
2006.08.10.Thu/00:59

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