時のないホテル 
時のないホテル
松任谷由実
B00005GMEB

80年リリース。前作から半年。
一番暗いアルバムらしい。
ジャケットのホテルは、ロンドンのブラウンズ・ホテル。
私は、なぜかカセットテープで持っています。

収録曲:セシルの週末/時のないホテル/Miss Lonely/雨に消えたジョガー/ためらい/よそゆき顔で/5cmの向う岸/コンパートメント/水の影

セシルの週末
下着は黒で、煙草は14歳からという不良少女。
でも、本気で怒る人に出会い、変わり始める。

時のないホテル
ブラウンズホテルには、一度だけ行ったことがある。ユーミンつながりでなくて、クリスティつながり。有名なアフタヌーンティーを堪能した。
スパイサスペンスのような一曲。タイトルのつけ方がいい。

Miss Lonely
メロディは暗くないが、寂しい歌。

雨に消えたジョガー
曲調は穏やかだが、白血病で亡くなってしまうジョガーを描く歌詞は衝撃的だ。

ためらい
手をつなぐほど若くないからとか昔の恋をさりげなく聞くとか、若い頃は、余りピンとこなかったけど、大人になった今、リアルに響く。

よそゆき顔で
結婚前日の歌。
観音崎の歩道橋、白いセリカなどの描写が、ユーミンらしい。
今の相手はかたい仕事と静かな夢を持っているとか。結婚と恋愛は違うのかな〜なんて思ったり。

5cmの向う岸
背が高い女性の悩みは、チビの私には、想像でしかわからない。
彼氏が5cm低くて、みんなに笑われて。
外見は関係ないって言うけれど、若い頃は、外見で傷ついたりするものだからね。

コンパートメント
外国の列車のコンパートメントって、それだけで絵になる。
睡眠薬自殺を考える女性を描いた曲。
悲しい歌のはずなのに、ドラマの1シーンのように感じてしまいます。

水の影
ヴェニスの水辺を思い出させる旅の歌。
2008.03.19.Wed/22:00
  悲しいほどお天気 
悲しいほどお天気
松任谷由実
B00005GMEA

79年リリース。
私小説風なアルバム。ファンの中でも人気が高い。

収録曲:ジャコビニ彗星の日/影になって/緑の町に舞い降りて/DESTINY/丘の上の光/悲しいほどお天気/気ままな朝帰り/水平線にグレナディン/’78/さまよいの果て波は寄せる

ジャコビニ彗星の日
ジャコビニ流星群をテーマにした作品。
具体的に「72年10月9日」と歌うところが、新鮮だった。

影になって
「ドーナツ屋のうすいコーヒー」がリアル。

緑の町に舞い降りて
さわやかでメルヘンチックな曲調。
盛岡という響きがロシア語みたいというのが面白い。

DESTINY
たぶん、この曲がラジオで流れたのを聴いて、一気にユーミンに傾いていったのだと思う。
一目惚れならぬ一聴惚れ。
派手な前奏からして、ぐっと心をつかまれる。
冷たくされて見返すつもりだったのに、今日に限って安いサンダルをはいていたなんて(涙)。
このシチュエーション、わかりやすすぎて、泣けてくる。
再会って、そうなんだよなあ。思いがけないところで、思いがけないときに。
きれいに着飾って、輝いている自分だったらよかったのに。相手より優位に立ちたかったのに。
相手を後悔させたかったのに。
いやあ、ほんと、常に気を抜かずに、自分を磨いていなくてはね。外見だけでなく。

丘の上の光
穏やかでしっとりとした曲。
今日の出来事もいつか思い出にかわっていく。なんか、悟りを感じます。

悲しいほどお天気
タイトルがすばらしい。
叙情的、文学的。
かつて、上水沿いの小道を歩いたことがありました。この曲をなぞって、恋人と。
学生時代は、無邪気で、ずっと一緒に歩いていけるって、誰もが信じていた時代でした。

気ままな朝帰り
門限のあったころを懐かしく振り返る歌。
門限どころか、非常に厳しい家庭に育った私は、気ままな朝帰りの気分を一度でいいから、味わってみたかった。心の中で門限を気にして、別れてほっとする気持ち、いまだにわかる。

水平線にグレナディン
ユーミンには、時々、情景と心の動きを描写した曲がある。

’78
タイトルは、1978年の意味だと思っていたが、実は、タロットカードの枚数らしい。
風のシルフィや大地のグノメ
火のサラマンデル 水のオンディーヌ
のところが神秘的でよろしい。

さまよいの果て波は寄せる
夢中になれる何かが〜のフレーズが好き。
心が落ち着かないときに、聴くと、少しほっとする。
2008.03.13.Thu/23:02
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