OLIVE 
OLIVE
松任谷由実
B00005GME9


79年発表。強烈な印象の表紙とは裏腹に、中身は地味な曲が多いように思う。

収録曲:未来は霧の中に/青いエアメイル/ツバメのように/最後の春休み/甘い予感/帰愁/冷たい雨/風の中の栗毛/稲妻の少女/りんごのにおいと風の国

未来は霧の中に
昭和ノスタルジーって感じでしょうか。
ユーミンが歌うと、その時代にタイムスリップしたような気分になります。
カルダン、 クレージュ、宇宙服、そして、東京オリンピックなどの言葉を歌詞に取り入れても、
不自然じゃないのが、ユーミン。

青いエアメイル
メロディも好きですが、歌詞をじっくり聴くと、泣けてきますね。
待ちに待ったエアメイルが届いたときの、切ない気持ちがよく出ています。
今は、瞬時にして届くメールが主流なのかもしれませんが、郵便屋さんが運ぶ手紙も、私は大好きです。
選ばなかったから失う…なんて深い言葉なんでしょう。

ツバメのように
束の間彼女はツバメになったというサビを聴いて、アスリートの曲と勘違いしていた。
実は、とてもシビアな一曲なのだ。
自殺した彼女をこんなふうに歌えるのは、ユーミンだけかもしれない。

最後の春休み
このアルバムの中で初めて聴いた曲。いい歌だなあと思った。
切なくて甘酸っぱい学生時代を思い出した。
私は女子高出身なので、この歌のようなシチュエーションはないんだけど。
「もう制服じゃない」というのは、重要なポイントだ。

甘い予感
レゲエ風。
「潮がひくように 愛も消える」のところが好き。
アン・ルイスへ提供した曲。アン・ルイス版も聴いてみたい。

帰愁
ケーナとマンドリンの合奏のフォークローレ調の前奏で始まる。
リズミカルで哀愁漂う一曲。
フォークと歌謡曲をミックスしたような感じを受ける。
「私の名前を呼び捨てにできない 遠くなったあなたがいた」
そうそう、呼び名で距離がわかりますね。男女だけでなく。
研ナオコがカバーしたらしい。

冷たい雨
バンバンの『「いちご白書をもう一度」のB面。その後、ハイ・ファイ・セットが歌った。
雨の歌も得意なユーミン。
雨が降るたび、口ずさみたくなる。
明るい曲調なのに、中身は、結構きつい。
「彼女の名前 教えないでね うらむ相手はあなただけでいい」
でも、私は、知りたくなってしまうんだよなあ。

風の中の栗毛
ある朝私は〜と小説のはじまりのような出だしが素敵。
「哀しい告白を託した郵便を とりかえすのよ」
ここでも、手紙登場!

稲妻の少女
軽いテンポのサーファー少女ソング?
山下達郎、吉田美奈子がコーラスに参加。

りんごのにおいと風の国
静かで寂しい一曲。
晩秋の澄んだ空気のような。
2008.07.05.Sat/22:34
  紅雀 
紅雀
松任谷由実
B00005GME7

78年3月発表。
結婚後、はじめてリリースしたアルバム。
ほかのアルバムに比べると、印象が薄いが、時々、聴きたくなる。

収録曲:9月には帰らない/ハルジョオン・ヒメジョオン/私なしでも/地中海の感傷/紅雀/罪と罰/出さない手紙/白い朝まで/LANDRY-GATEの想い出/残されたもの

9月には帰らない
途中で入るカモメの鳴き声が好き。

ハルジョオン・ヒメジョオン
物悲しい曲。
少し乾いたユーミンの声が、余計に切ない。
ケーナとマンドリンの音色も歌にマッチしている。
「哀しいほど紅く〜私だけが変わり みんなそのまま」のところが耳に残ります。

私なしでも
メロディよりも、歌詞がいい。
「毛布のような私 もういないから」「枕木ひとつづつ自由になるわ」なんて。

地中海の感傷
(勝手に名づけた)異国シリーズ。
Barcelonaで始まる。

紅雀
こちらも、ラテン系のリズムだけど、抑え気味。
「誰か不幸にしても熱い気持ちは止められない」
そうだなんだね、きっと。

罪と罰
同じくラテン系。
タイトルとは裏腹なノリ。
男声コーラス(ブラジル語?)が、雰囲気を出している。

出さない手紙
ユーミンの歌には、手紙がたくさん登場する。
今は、メールにおされてしまっているけど、手紙が好きなので、この手の歌はうれしい。
「前のくらしは おだやかすぎて 自分がダメになってゆくような…」
こんなふうに思うこと、ありますね。

白い朝まで
静かで美しい曲。
こんなに脆くなったのを 今は誰にも話せない…ユーミンらしいフレーズです。

LANDRY-GATEの想い出
キーワードは、線路、ジミヘン、手紙、苦い口紅でしょうか。
メロディ&演奏が、なかなかいい感じです。

残されたもの
抽象的な歌詞なので、いろいろと想像してしまいます。
捨てるものがなくなり、またひとりのときが始まった・・・と歌い上げています。
2008.06.21.Sat/17:44
   
月1回以上、更新しないブログがあっても、いいじゃないかー!
2008.06.16.Mon/00:41
  時のないホテル 
時のないホテル
松任谷由実
B00005GMEB

80年リリース。前作から半年。
一番暗いアルバムらしい。
ジャケットのホテルは、ロンドンのブラウンズ・ホテル。
私は、なぜかカセットテープで持っています。

収録曲:セシルの週末/時のないホテル/Miss Lonely/雨に消えたジョガー/ためらい/よそゆき顔で/5cmの向う岸/コンパートメント/水の影

セシルの週末
下着は黒で、煙草は14歳からという不良少女。
でも、本気で怒る人に出会い、変わり始める。

時のないホテル
ブラウンズホテルには、一度だけ行ったことがある。ユーミンつながりでなくて、クリスティつながり。有名なアフタヌーンティーを堪能した。
スパイサスペンスのような一曲。タイトルのつけ方がいい。

Miss Lonely
メロディは暗くないが、寂しい歌。

雨に消えたジョガー
曲調は穏やかだが、白血病で亡くなってしまうジョガーを描く歌詞は衝撃的だ。

ためらい
手をつなぐほど若くないからとか昔の恋をさりげなく聞くとか、若い頃は、余りピンとこなかったけど、大人になった今、リアルに響く。

よそゆき顔で
結婚前日の歌。
観音崎の歩道橋、白いセリカなどの描写が、ユーミンらしい。
今の相手はかたい仕事と静かな夢を持っているとか。結婚と恋愛は違うのかな〜なんて思ったり。

5cmの向う岸
背が高い女性の悩みは、チビの私には、想像でしかわからない。
彼氏が5cm低くて、みんなに笑われて。
外見は関係ないって言うけれど、若い頃は、外見で傷ついたりするものだからね。

コンパートメント
外国の列車のコンパートメントって、それだけで絵になる。
睡眠薬自殺を考える女性を描いた曲。
悲しい歌のはずなのに、ドラマの1シーンのように感じてしまいます。

水の影
ヴェニスの水辺を思い出させる旅の歌。
2008.03.19.Wed/22:00
  悲しいほどお天気 
悲しいほどお天気
松任谷由実
B00005GMEA

79年リリース。
私小説風なアルバム。ファンの中でも人気が高い。

収録曲:ジャコビニ彗星の日/影になって/緑の町に舞い降りて/DESTINY/丘の上の光/悲しいほどお天気/気ままな朝帰り/水平線にグレナディン/’78/さまよいの果て波は寄せる

ジャコビニ彗星の日
ジャコビニ流星群をテーマにした作品。
具体的に「72年10月9日」と歌うところが、新鮮だった。

影になって
「ドーナツ屋のうすいコーヒー」がリアル。

緑の町に舞い降りて
さわやかでメルヘンチックな曲調。
盛岡という響きがロシア語みたいというのが面白い。

DESTINY
たぶん、この曲がラジオで流れたのを聴いて、一気にユーミンに傾いていったのだと思う。
一目惚れならぬ一聴惚れ。
派手な前奏からして、ぐっと心をつかまれる。
冷たくされて見返すつもりだったのに、今日に限って安いサンダルをはいていたなんて(涙)。
このシチュエーション、わかりやすすぎて、泣けてくる。
再会って、そうなんだよなあ。思いがけないところで、思いがけないときに。
きれいに着飾って、輝いている自分だったらよかったのに。相手より優位に立ちたかったのに。
相手を後悔させたかったのに。
いやあ、ほんと、常に気を抜かずに、自分を磨いていなくてはね。外見だけでなく。

丘の上の光
穏やかでしっとりとした曲。
今日の出来事もいつか思い出にかわっていく。なんか、悟りを感じます。

悲しいほどお天気
タイトルがすばらしい。
叙情的、文学的。
かつて、上水沿いの小道を歩いたことがありました。この曲をなぞって、恋人と。
学生時代は、無邪気で、ずっと一緒に歩いていけるって、誰もが信じていた時代でした。

気ままな朝帰り
門限のあったころを懐かしく振り返る歌。
門限どころか、非常に厳しい家庭に育った私は、気ままな朝帰りの気分を一度でいいから、味わってみたかった。心の中で門限を気にして、別れてほっとする気持ち、いまだにわかる。

水平線にグレナディン
ユーミンには、時々、情景と心の動きを描写した曲がある。

’78
タイトルは、1978年の意味だと思っていたが、実は、タロットカードの枚数らしい。
風のシルフィや大地のグノメ
火のサラマンデル 水のオンディーヌ
のところが神秘的でよろしい。

さまよいの果て波は寄せる
夢中になれる何かが〜のフレーズが好き。
心が落ち着かないときに、聴くと、少しほっとする。
2008.03.13.Thu/23:02

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